米国国防総省: A general officer will not correspond with you on behalf of a Soldier planning to take leave.
和訳: 兵士が休暇を取るために、「officer」(将校)が兵士本人以外に連絡することはありません。
繰り返しになりますが、米軍は休むために上司の許可が必要です。許可が下りるかどうかは、隊の事情で決まります。だから、申請が他の兵士より遅れた場合は、みんなが同時に休むと隊が機能しなくなるため、許可が下りないことがあります。
たとえば、アメリカではクリスマスは家族と過ごしたい人が多いため、11月下旬は早い者勝ちです。
そこで、詐欺師は、次のような嘘のシナリオを考え出します。「将校(彼の上司)は俺の休みを却下した。でもその時、俺が彼女を家族に紹介したいからお願いします!と、ねばったら、あなたと話したいと言ってきた。将校から連絡が来るので、お願い、将校と話して!俺が休みを取れるように頼んで!」
その後「将校」と名乗る別の詐欺師から、電話かSNSのメッセージが入りますが、お分かりのとおり、この時点で間違いなく詐欺です。 米軍の将校は、兵士の彼女や奥さんの涙では動かされません。そもそも**、将校は兵士の家族・恋人・友達に連絡はしないのです**。
将校が兵士の恋人と電話を話した結果、「そうだな。われわれの部隊は特別な任務があるが、恋人がどうしても彼に休みを取らせてあげてほしいと頼むので、特別に休んでもいいよ。」と言うはずがありません。
軍隊は、なるべく武力行使を避けようとはしていますが、万一戦いになったら、人を殺す覚悟ができています。だから、そんな組織をリードする将校が優柔不断になることは、まず、ありません。将校が部下の兵士の休みを許すかどうかで悩んで、兵士の彼女の話を聞くなんてことはあり得ません。なので、「将校」と名乗る人から連絡があった場合、あなたが詐欺に遭っていると考えて間違いありません。
何回も言いますが、将校は兵士のプライベートに一切関与しません。
さらにいうと、「将校」だけではなく、「入隊局」「脱退局」「人事部」なども全部詐欺。軍隊は、組織として、兵士の家族や恋人に私的なことで連絡することはありません。
アメリカ政府が、兵士の事情を知るために、日本にいる恋人に連絡することは万に一度もないのです。
まとめ
「将校」と名乗る人から連絡がある時点で、詐欺です。
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エド先生のプロフィール
- 2冊の著者
- 恋愛や学習のコーチ
- ボキャブラリーの長期記憶を研究中