米国国防総省: Soldiers and their loved ones are not charged money so that the Soldier can go on leave.
和訳: 兵士が休暇を取るために、兵士本人やご家族・親友などは、お金を支払う必要はありません。
つまり、米兵の休暇を取るためのお金はまったく不要です。兵士たちは会社員のように自由に休暇を取ることはできません。よって**、兵士たちが休暇を取る時に困るのは、「お金」ではなく「時間」です**。兵士たちは、所属する「unit」(部隊)により、いつ休暇を取れるのかが決められています。
日本で働いている人にとっての「休暇」とはかなり違うので、米兵たちの休暇を取るシステムの詳細を確認してみましょう。
米軍の休暇を取る仕組み
米軍なら誰でも毎年、29日間の有給休暇があります。しかも基本的に全部使えるので、日本の一般的な会社員に比べたら、ラッキーですね。そして、年内に使い切れなかった休暇は、次の年に自動的に引き継ぐことができます。(60日間まで)
しかし、休暇は好きな時に取れません。上司の許可と手続きが必要です。「早い者勝ち」で、早く予定を決めて申請すれば、希望とおり休みがとれる可能性が高くなります。
逆に、予定がなかなか決まらないマイペースな人だと、希望どおりにとれないことも多いようです。
もちろん、早く申請しても、部隊の事情で却下されることもあります。繰り返しますが、許可が下りるかどうかは、あくまでもスケジュール(時間管理)によるもので、お金とは一切関係ありません。
詐欺の多い国の休みを取る仕組み
世界には「休むならお金を払って」という会社もあります。それらは明らかにブラック企業です。アメリカの国軍は、そんなインチキなことはしません。
しかし、詐欺の多い国(ナイジェリアやガーナなど)には、ブラック企業が多く、「休みたいならまず休む分の金を払え」と理不尽なことをいう会社もあります。最悪の経営者の理屈としては、「休む時は、代わりに仕事をする人を見つけなければいけないから、その手間代と、代わりの人の給料は、休む従業員が出すべきです。」本当にひどい!
しかし実は、労働組合がなかった時代、アメリカにもこのような最低の会社がいっぱいありました。
詐欺師たちは、米軍もこのような悪しき制度が残るブラック企業なのだと嘘をつくのです。
まとめ
米兵は休暇を取る際、お金はかかりません。「休むためにお金を払う必要がある」というのは、世界各国にあるブラック企業の決まり文句。
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エド先生のプロフィール
- 2冊の著者
- 恋愛や学習のコーチ
- ボキャブラリーの長期記憶を研究中