年金もらうのにお金はかからない

「引退」の話に続いて「年金」にも触れておきましょう。

詐欺師は年金の話が大好きです。たとえば、「退役後に高額な年金を確実にもらえるけど、少し手数料がかかります。わけあって、手数料を払うことができないため、その手数料を代わりに払ってくれたら、年金を分けてあげるよ。」

繰り返しになりますが、米軍はブラック企業ではありません。「年金をもらうのに、手数料が発生する」というようなインチキはありません。

年金は、そもそも、毎月、月給から差し引かれたものなので、もらう時に手数料が発生することはあり得えないのです。

まとめ

兵士は、年金をもらうために、お金を払う必要はまったくありません。

詐欺師の定番パターン

詐欺師の大好きな嘘には、いくつかパターンがあります。

これらのパターンを知っておけば、詐欺に、より早く気づくことができるようになるでしょう。

よくある高額詐欺の手口

  1. 詐欺師は、「私は高額を確実にもらえる」と言います。(欲張りの餌)
  2. ただ、この「高額」をもらうためには、手数料を支払わなければいけません。
  3. そして、今、わけあって、手数料を支払うお金が手もとにありません。
  4. あなたが代わりに手数料を払ってくれたら、「高額」を分けます。

こんなわかりやすい手口、誰も騙されないと思うかもしれませんが、実は毎年、数百億円以上の被害が発生しています。そこで、遺産を例にして、詐欺師の工夫した手口を分析しましょう。

遺産を狙った手口のポイントは、大金と、さらなる大金を比べることで、少ないほうの大金が少額に見えてくることです。

たとえば、遺産が1億円で、手数料が95万円とします。

本来、95万円は大金です。一般的に、95万円もする買い物、なかなかしないでしょう。

詐欺師が「愛しているから、95万円をください」と言ったら、普段は「何言ってんだ、バカなの?」となるはずです。

しかし、1億円をもらえるための手数料が95万円」と言われたらどうでしょうか?

並んでいるゼロの数は、見た者の思考を停止させてしまうかもしれません。そしてその時、欲に負けて95万円を送ってしまうかもしれないのです。つまり、このようなトリックは間違いなく詐欺だということを、事前に知っておかなければなりません。

まとめ

詐欺師による、この手口のポイントは、大きい金額(手数料)とより大きい金額(たとえば、遺産の総額)を比べることで、大きい金額が小さい金額に見えるよう仕向けることです。

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エド先生のプロフィール

Edward Johnson
  • 2冊の著者
  • 恋愛や学習のコーチ
  • ボキャブラリーの長期記憶を研究中