外国人恋人に初対面で誘拐される!?
国際恋愛の振り込め詐欺はお金を失う事はもちろん、心に深い傷跡を残します。そして、振り込め詐欺以外にも、危険な国際恋愛詐欺が存在します。
I want to meet you, so please come to my country.
和訳: 会いたいから、私の国で会いませんか?
本音は、好きな彼の国に行きたいから、行っても良いかな…その気持ち、著者の僕も分かります。しかし、誘拐やレイプのおそれがあるのに、ワキワキ気分で一人、海外に行っている場合ではありません。
あまり報道されませんが、実はすでに日本人もこのような詐欺に遭っています。初めて彼に会うために相手の国に行って誘拐され、身代金が家族に要求される始末です。
さっそく、実際に起きた事件の一つをみてみましょう。
日本人が婚約ついでに誘拐された話
外国人との結婚を希望する日本人が騙されて「婚約者」に誘拐された事件です。
51歳の日本人男性。ネットで「アメリカ人女性」のフリをしている詐欺師に出会い、スカイプでチャットするようになりました。
スカイプ 「Skype」 : 無料コミュニケーションのソフトウエア。パソコンやスマホで利用可能です。音声通話・ビデオ通話・チャットなどに対応しています。詐欺師の好む連絡手段の一つです。
「アメリカ人」の彼女は、「マレーシア在住」と言います。
何回も繰り返しますが、外国人が自分の国籍(アメリカ)以外の国(マレーシア)に滞在しながら、また別の遠い国(日本)に恋人を探すことは非常に珍しいことですが、これが詐欺の定番設定です。
毎日チャットをしているうちに、二人のロマンスが順調に進みました。知り合って4ヶ月後、彼女が彼に「マレーシアに来て結婚しない?」とプロポーズ。
結婚が夢だった彼は、ワクワクしながら飛行機に乗り、マレーシアへ。
しかし、彼は待ち合わせ場所で誘拐されてしまいました。誘拐した人達は、彼の家族に5万ドル(約500万円、(1ドル=100円))の身代金を要求。
彼の家族が一部の身代金をフィリピンの銀行に支払ってしまったようです。
幸い、その後、地元の警察が彼を見つけ、アフリカ人男性3人とフィリピン人女性2人を逮捕しました。
ソース: 日本人男性がマレーシアで誘致された(英語)
「私の国に来て欲しい」詐欺の流れ
相手の国に誘われる詐欺の流れはこのようなものです。
外国人のダーリンには、日本に来てもらいましょう
結論から言うと、ネットで知り合った外国人の彼、初対面は必ず日本に来てもらいましょう。
四つの理由があります。
- 詐欺師はそもそも来日しません。詐欺師はあなたのお金を盗むことが目的なので、お金をかけてあなたに会いに行くとは考えにくいです。
- 日本で海外のマフィアに誘拐されることはないでしょう。
- 一般的に考えると、女性は男性より危険なため(レイプなどのリスクが高いため)、初対面で男性が女性のところに行くのは紳士としての最低限のマナーです。
- 日本だと、万が一、彼が危険そうにみえたら、逃げやすいです。あなたは海外より日本のことを知っているから。
ちゃんとした男性なら、上記のポイントは理解しているはずです。本当の紳士ならば、「海を何回も渡る必要があっても、一生一緒に過ごす相手と会うために頑張る!」覚悟はできていると思います。
理想は、彼が自ら自分が来日することを提案してくれることです。
詐欺師は、「来日する」といってくるかもしれません。実際に買った切符フォトショップで修正された切符の写真を送ったり、飛行機の窓から撮った写真画像検索から拾った飛行機の窓の写真を見せたりすることもあるかもしれません。
しかし、日本に着く直前、必ずあなたが彼を助けなければいけない事件嘘をついてお金を要求します。
このように、結局、詐欺師と実際に会うことはありません。
本気の彼なら、言い訳せずに来日します。一回目は日本で会って、うまくいったら、次は彼の国、そして次は…。本当に一生続く愛であれば、彼の国に行くチャンスはいくらでもあるはずです。
男性は海外に行くべき!?
では「初対面は男性が女性のところに行くのは紳士としての最低限のマナー」と書いてあったので、男性は海外に行くべきですか?
男性が、このような条件をクリアできれば、行った方が良いと思います。
- 行き先は治安の良いところです。(国の治安というより、市レベルの治安の話です。)
- 地元の言語をある程度しゃべれます。
- ホテルやレストランの予約は自分一人でできます。
しかし、先ほど紹介した事件の被害者は男性だったことを忘れてはいけません。
万が一の時に備えて、地元の警察と話し言語力がなければ、人に会うために一人で海外に行くことをおすすめしません。
紳士は、女性のところに行けない場合、迎える準備をします。つまり、彼女が日本に来るための、飛行機の往復切符を買ってあげることです。
この時は自分で購入手続きをしましょう。彼女が自分で買えるような金を振り込んでしまえば、詐欺師はそのままチケットを買わずに逃げます。
そして、万が一のために、払い戻し可能な切符にしましょう。少し値段が高くなりますが、保険と思ってください。
相手が詐欺の場合、結局は来日しないので、このやり方で被害を最低限に抑えることができます。
彼の国に誘われた時の対策
彼の国に誘われたら、どのように断れば良いですか?
好きな彼。好きな彼の国。だから、彼を否定せずに、彼の国も否定せずに、このようにやんわり断ると良いでしょう。
Thank you for asking me. I really want to, but I would feel much more comfortable if you came to Japan for our first meeting.
和訳: 誘ってくれてありがとう。私は本当に行きたい!でも、初めてお会いする時は、やはり日本の方が安心です。
彼が本当にあなたと結婚したいなら、言い訳せずに何回も海を渡るはずです。そして、彼とうまくいけば、あなたは彼の国に何回も行くチャンスがあるでしょう。
最初は、自分の安全のため、そして彼が本気であることを証明してもらうため、彼に日本に来てもらいましょう。
彼がしつこく誘ってくる場合は、赤信号です。あなたのことを考えてない証拠ですし、詐欺の可能性があるので、「私のところに来ないとこの関係は終わり」などと言われたら、彼を諦めましょう。
ちゃんとした男性は、女性に無理はさせません。
まとめ 日本に来てもらう
- 外国人の恋人に「私の国に来ない?」と誘う詐欺が存在します。これは、誘拐して家族などに身代金を要求する詐欺です。
- あまり報道されませんが、実は日本人もすでにこのような詐欺に遭っています。
- 国際恋愛詐欺師の目的はお金なので、自分のお金を使って日本に来ることはありません。
- 女性の場合は特に、初対面は必ず彼に日本に来てもらいましょう。
- 彼の国に誘われたら、彼を否定せずに、彼の国も否定せずに、やんわりに断りましょう。
- 日本人男性は、海外に行っても困らない言語力と知識がある場合に限り、準備してから会いに行くべきです。
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エド先生のプロフィール
- 2冊の著者
- 恋愛や学習のコーチ
- ボキャブラリーの長期記憶を研究中