米国国防総省: Soldiers do not need permission to get married.
和訳: 兵士は、結婚するための許可は不要です。
兵士は民間人と変わりなく、プロポーズ時に相手が「イエス」と言ってくれれば結婚できます。
そして、他の人と変わりなく、州の手続きをすれば法的に結婚成立となります。
海外に行ってもアメリカ人は結婚できる?
アメリカは、日本のように「国の政府」が結婚を担当していません。国の政府の代わりに、それぞれの「州の政府」が担当しています。
厳密に言うと、本当は、もっと複雑です。各州の中に「郡」という、さらに小さい政府が存在し、「州」レベルの結婚の規則や条件をベースにした上で、たまに「郡」レベルの追加の規則や条件があります。
なお、アメリカ人同士が結婚する時、州の法律によると、二人は、結婚する州に実際に居なければいけません。
カップルの一人が州にいない場合の結婚を、「marriage by proxy」(代理結婚)と言いますが、基本的に結婚は認められません。
代理結婚を許す州は四つだけです。
また、代理結婚が許されている州でも、条件が厳しいです。
※ モンタナ州のみは、どちらも州にいないことを許す。
ソース: アメリカの代理結婚の詳細(英語)
つまり、アメリカの結婚のシステムは、「海外にいる人」と無条件で結婚できるものではなく、「海外にいる兵士か、アメリカにいるアメリカ人」のための仕組みです。
米軍が海外にいる時は、アメリカにいるアメリカ人としか結婚できません。
つまり、アメリカ人の兵士は、日本人と代理結婚できません。
詐欺師は、たまに言います。「結婚の書類を送るから、印刷して署名すれば、私たちは今すぐに(会う前から)でも結婚できます。」
会わずに結婚する話は間違いなく詐欺です。
詐欺師は、信じやすい人をターゲットに「結婚が成立した」と騙すことで最低に卑怯なことを次から次へと言ってきます。
しかし、説明したとおり、アメリカでは「二人とも海外にいる」結婚は49州のどれも認められていないので、絶対に詐欺なのです。
つまり、日本人とアメリカ人が結婚する場合は、基本的にアメリカでするか、日本でするかのどちらかしかありません。
まとめ
結婚するため、米兵は「許可」をもらう必要は一切ありません。婚約者の「イエス」があれば十分です。また、米兵と結婚するには、アメリカか日本でするしかありません。「結婚するために」資料を送られてきたら、間違いなく詐欺です。
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エド先生のプロフィール
- 2冊の著者
- 恋愛や学習のコーチ
- ボキャブラリーの長期記憶を研究中