米軍の結婚「許可」は詐欺

米国国防総省: Soldiers do not need permission to get married.

和訳: 兵士は、結婚するための許可は不要です。

兵士は民間人と変わりなく、プロポーズ時に相手が「イエス」と言ってくれれば結婚できます。

そして、他の人と変わりなく、州の手続きをすれば法的に結婚成立となります。

海外に行ってもアメリカ人は結婚できる

アメリカは、日本のように「国の政府」が結婚を担当していません。国の政府の代わりに、それぞれの「州の政府」が担当しています。

厳密に言うと、本当は、もっと複雑です。各州の中に「郡」という、さらに小さい政府が存在し、「州」レベルの結婚の規則や条件をベースにした上で、たまに「郡」レベルの追加の規則や条件があります。

なお、アメリカ人同士が結婚する時、州の法律によると、二人は、結婚する州に実際に居なければいけません

カップルの一人が州にいない場合の結婚を、「marriage by proxy」(代理結婚)と言いますが、基本的に結婚は認められません。

代理結婚を許す州は四つだけです。

代理結婚OKな州

  • California (カリフォルニア州)
  • Colorado (コロラド州)
  • Montana(モンタナ州)
  • Texas (テキサス州)

また、代理結婚が許されている州でも、条件が厳しいです。

アメリカで代理結婚の条件

  1. 結婚するカップルの一人以上は、現役兵士。
  2. 結婚するカップルの一人は、州に実際にいる。

※ モンタナ州のみは、どちらも州にいないことを許す。

ソース: アメリカの代理結婚の詳細(英語)

つまり、アメリカの結婚のシステムは、「海外にいる人」と無条件で結婚できるものではなく、「海外にいる兵士か、アメリカにいるアメリカ人」のための仕組みです。

米軍が海外にいる時は、アメリカにいるアメリカ人としか結婚できません。

つまり、アメリカ人の兵士は、日本人と代理結婚できません

詐欺師は、たまに言います。「結婚の書類を送るから、印刷して署名すれば、私たちは今すぐに(会う前から)でも結婚できます。」

会わずに結婚する話は間違いなく詐欺です

詐欺師は、信じやすい人をターゲットに「結婚が成立した」と騙すことで最低に卑怯なことを次から次へと言ってきます。

詐欺詩のセリフ

詐欺師

We are married, so you need to do your part as my wife!

和訳: 俺らは結婚しているから、奥さんとしての義務を果たして。

詐欺師

We're going to be together forever, but for now I just need you to be patient.

和訳: これからは一生一緒にいるが、今は辛抱の時だよ。

しかし、説明したとおり、アメリカでは「二人とも海外にいる」結婚は49州のどれも認められていないので、絶対に詐欺なのです。

つまり、日本人とアメリカ人が結婚する場合は、基本的にアメリカでするか、日本でするかのどちらかしかありません。

まとめ

結婚するため、米兵は「許可」をもらう必要は一切ありません。婚約者の「イエス」があれば十分です。また、米兵と結婚するには、アメリカか日本でするしかありません。「結婚するために」資料を送られてきたら、間違いなく詐欺です。

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エド先生のプロフィール

Edward Johnson
  • 2冊の著者
  • 恋愛や学習のコーチ
  • ボキャブラリーの長期記憶を研究中