米国国防総省: Deployed Soldiers do not find large sums of money and do not need your help to get that money out of the country.
和訳: 戦地にいる兵士は、多額のお金を見つけません。仮に見つけたとしても、戦地からの国際振込などの話はあり得ません。
詐欺師は、「宝物を発見した」話が大好きです。
さすがにこの話は詐欺だと思う人も多いと思いますが、騙される人がいるのであえて説明します。
この詐欺は、万一本当だとしても、犯罪です。
兵士は、お金や宝物を見つけたら、そのまま放置するか、国に渡す義務があります。勝手に自分のものにしてしまったら、単に窃盗罪です。見つかったら逮捕されます。
米兵は海外に行っても、アメリカの法律のもとで行動しなければいけません。戦地に行っても、無法地帯にはなりません。
「見つけたお金」の正体は「盗んだお金」です。
基本的にこのような話は詐欺で、詐欺師は兵士ではないし、お金を見つけているわけでありません。ぜんぶ嘘で、国際振込に伴う「手数料」をあなたに払わせて、手数料の金額を手に取るのが目的です。
でも、仮に実は兵士で、本当にお金を戦地で見つけたとしたら?彼は戦地で窃盗罪になります。彼の盗んだお金を引き受ける時点で、あなたは犯罪者の彼の共犯者となります。国境を越える詐欺はインターポール(国際刑事警察機構)が管轄しています。金融系の犯罪を摘発する部があり、日本もアメリカも積極的に協力しています。
アメリカ人の犯罪を支援する日本人は、共犯者扱いされてしまいます。
では、これまでの話をまとめましょう。
「あることを引き受けて欲しい」と言われた場合、二つの可能性があります。
- 嘘だと、詐欺師の仕業、あなたが騙される。
- 本当だと、犯罪。あなたが共犯者になる。
どちらもダメですね。正解は、このような話を持ち出された時点で、相手を即ブロックすることです。
「将校に知られたら困る」という話もスルーしましょう。「将校に内緒」の話もこの窃盗の類の話です。
ちなみに、仮に兵士が犯罪企画を立てたとしても、見知らぬ第三者に助けを願うことはないという、もう一つの理由があります。
それは、軍隊のインターネット回線は国の安全上、監視されているからです。現役兵士が基地や戦地でのネットのアクセスの詳細が記録されています。そのため、実際に詐欺を企画していたら、インターネットではしないはずです。インターネットでそのようなことをしたら記録は残り、逮捕されるだけですから。
まとめ
米軍は、海外の戦地にいても、アメリカの法律に従わなければいけません。お金を盗むことは犯罪であり、盗みに協力する人は共犯者になる。また、米兵のネット回線は監視されているため、犯罪の手段としては使えません。
この記事を読んでほしい人にシェア!
エド先生のプロフィール
- 2冊の著者
- 恋愛や学習のコーチ
- ボキャブラリーの長期記憶を研究中