会うまで裸を明かさない
ミリタリー詐欺は、送金する前に詐欺に気づけば、安全だと思いますか?
答えは、それまでの二人のやりとり次第。
単刀直入に聞きますが、今まで「彼」と何かしらのエッチなことをした?たとえば、
- エッチな音声通話 (「phone sex」(テレフォンセックス))
- 裸の写真の送信
- ビデオ通話でのオナニー鑑賞など
エッチなやりとりがあった場合、セックストーションに引っかかるリスクがあります。
セックストーション(性的脅迫)
「sextortion」は、「sex」(セックス)と「extortion」(恐喝罪)を合併した単語です。
これは、スマホのカメラやノートパソコンのウェブカメラができてから生まれた新しい犯罪です。恐喝罪の種類の一つです。
具体的にいうと、詐欺師はこのように脅します。
10万円を払えば、あなたのオナニーの動画を削除します。ただし、48時間以内に払わなかったら、公開するぞ。さあ、どうする?
公開先も、今まで詐欺師に教えた個人情報の範囲次第です。
- 家族や友達に(詐欺師はFacebookなどで連絡先を手に入れる)
- 会社の上司や同僚に(詐欺師は勤め先のホームページから連絡先を手に入れる)
- AVのウェブサイトにアップ(投稿)し、誰でも見られるようにする(あなたの個人情報があまりなくても、写真や動画さえあれば、簡単にできる)
詐欺師はお金を手に入れるために手段を選びません。詐欺師はあなたが騙されないと分かった時点で作戦を変えます。「俺を好きなら送金して」から「送金しないと、あなたを痛い目に遭わせるぞ」へ。
本当に卑怯ですね。
セックストーションはお金で解決不可
セックストーションという脅しは、お金を払っても解決できません。相手が卑怯だからです。
詐欺師が約束を守るような人間だとしたら、そもそも脅迫なんてしません。
詐欺師の「約束」は信じられないのです。
50万を払ったら削除する 。
払ってもまた請求されるだけ。
やはり足りないな。今回は75万を払ってよ。
パソコンのセキュリティーの視点から、相手に知られているデータは誰にでも公開する可能性がある前提で行動するしかないのです。
大変な話ですが、脅かされたら、詐欺師は何を言っても、削除してもらうことは不可能と思った方が良いです。
公開される前提で動くのです。つまり、覚悟して、公開先に説明の準備をやり始めます。
このウェブサイトは「後片付け」ではなく「防御」が目的なので、ここでは具体的な対策は述べません。
ただ、家族や同僚に説明するのは簡単なことではないし、精神的にとてもつらい。このような被害に遭ってしまった場合、一人で悩まないで、プロの心理学者や探偵にサポートしてもらうことをお勧めします。
では、あらためて、詐欺師があなたを脅す駆け引きに使ってきそうなものは何でしょう?まずは保存できるものから確認しましょう。
何もかもが保存されている
詐欺師は、あなたとのやりとりのすべてを保存している可能性が高いです。「すべて」には一体どのようなものが含まれていますか?
LINEやWhatsAppなどのビデオ通話も録画可能ですし、Snapchatのような「すぐ写真が消える」アプリでも保存可能です。
では、ビデオを撮ってファイルとして送ると、彼が保存できるのは知っていますが、ビデオ通話でも録画できるの!?
はい、ビデオ通話も録画可能です。ビデオ通話中のスクリーンショット(画像)はもちろん、ビデオ通話の「ビデオ」そのものも録画可能です。
もっと賢い方法もありますが、まずは、簡単な方法から紹介します。
スマホ2台を使い、1台はあなたとビデオ通話をする。もう1台はあなたが映っている1台目の画面を撮影する。
もちろん、この撮影方法だとあまり綺麗に撮れません。しかし、あなたであることが認識できる限り、脅迫の材料としては十分です。
写真、動画、音声、メッセージのすべては、スマホで送った以上、永遠に削除できないと思ってください。相手が受け取った時点で、相手は自由にコピーできる。
LINEやSnapchatの「メッセージを削除する」機能を使っても、すでにコピーされているかもしれません。
会うまでカメラでエッチなことをしない
自分を守るため、会うまで、エッチなことを一切しないことが大切です。
お勧めの断り方はこれです。
I want to meet you first and then I'll think about it.
直訳: 「会ってから考えましょう。」
しつこく誘われても、負けずに同じことを繰り返し続ければ良いのです。
カメラを使ったセーフセックス
自分をセックストーションから守る確実な方法は、エッチな写真・動画・通話・文字をまったく送信しないことです。
このセクションは、「リスクがあってもエッチなことをしたい」人のためです。より安全な遊び方を紹介しますから、しないと決めている人は次のセクションまで飛ばしてください。
まず、安全の最低条件。少なくとも会う日まで、二つのルールを守りましょう。
- エッチな通話をしないこと。(ビデオも音声も)
- 自分を特定できる裸の写真を送らないこと。
- エロい写真はシラフで撮ること。
具体的に説明します。
エッチな通話をしないこと
覚えておきましょう。
- 音声通話は相手が録音できます。
- ビデオ通話は相手が録画できます。
相手との通話が公開されたらどうなるか、想像してみましょう。あなたがビデオ通話で裸だったら、家族が見たらあなただと分かりますか?顔を出していたら、バレますよね。
顔出ししていなくても、実家住みなら部屋でバレるかもしれない。
また、音声通話なら、声で簡単に素性がバレます。
このように、通話してバレないことは至難のわざです。
- 声を出してはいけない。(音声通話はほぼ不可)
- 顔を出してはいけない。
- 住んでいる部屋がバレないように撮影する必要もある。
上記の条件を考えると、音声通話でもビデオ通話でも、エッチな通話をしない方が良いとしか言えません。
自分を特定できる裸の写真を送らないこと
「自分を特定できる」とは、「服を着ているあなたを見たことがある人が写真を見たら、あなたであることがわかる」という意味です。
よくバレるものをリストアップします。
- 顔
- 生まれつきのあざ、ほくろ
- タトゥー
- ネックレス、リング、アクセサリー
まず、顔は知り合いなら誰でも分かるから、絶対に顔つきの裸・エロい写真や映像を送信しないこと。
生まれつきのあざやほくろは忘れがちですが、たとえば腕のものは腕を見せたらバレる可能性があります。だから、目立つあざやほくろのある人は、対策として、撮らないようにしましょう。
そのあと、修正アプリで誤魔化すことも可能ですが、最初から撮らない方が簡単で安全です。
タトゥーは、見覚えのある人にはすぐバレるので、ほくろと同じように撮らない(写らない?)ようにしましょう。
普段、身につけているもの(ネックレス、ブレースレット、リング、アクセサリー)も気をつけましょう。基本は、全部を外してから撮りましょう。
写真の最大の魅力は自分が撮ったあと、確認してから相手が見るものなので、生放送みたいな通話に比べて安全です。通話は、ちょっと動いただけで「写したくなかったもの」が写ってしまうことがあるから危険です。
エロい写真はシラフで撮ること
友達と楽しく飲んでから家に帰ると、ちょっとそんな気分になり…「彼に良いもの見せようか?」酔っている時は、判断力が鈍っているからやめましょう。
たとえば、顔を撮らないようにしようとすると間違って顔つきで撮ってしまう。そして、操作を誤って、削除しようとしていた顔つき写真を送信してしまう。
僕は何回もこのような相談をされたことありますが、残念ながら送信した以上は後の祭りだ。
酔っ払うと、次の日は二日酔いでも、また次の日までに体は回復しているはずです。しかし、一度でも詐欺師にセックストーションに使える写真を送ってしまうと、ずっと公開されるリスクが残ります。
まとめ 遠距離のエッチな遊び
- ネット上で相手と連絡をとる時、メッセージ・写真・通話・ビデオ、相手はすべてが保存されている可能性があることを忘れてはいけない。
- セックストーションとは、脅迫の一種です。「払わないと裸の写真やビデオを公開するぞ」という脅しです。
- インターネット上でコミュニケーションをとる時、文字も写真もビデオのすべてが(相手に)保存されている前提で行動しましょう。相手がみえるものは、相手が保存できるものですから。
- 会ったことのない人には、裸の写真などを送らないことが基本です。どうしても送りたい時は、自分自身が特定できないような写真を送りましょう。
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エド先生のプロフィール
- 2冊の著者
- 恋愛や学習のコーチ
- ボキャブラリーの長期記憶を研究中